「しっぽのないシッポさん」のコラム

専門学校落書⑨(終) ‐「わかる」から「できる」へ‐


 窓際族、リストラ…。終身雇用制度が崩壊しつつあるこの時代、これから求められるものは学歴ではなく「何ができるのか」という実力であろう。
 車椅子の開き方・閉じ方、高齢者や障害者への相談援助の方法等…、そこには専門教育を受けた学生なればこその専門技術(アート)がある。しかし、卒業後、即戦力として現場に迎えていただくためには、なによりも、社会の一員としてスタートラインに立てるだけのマナーが身についていることが大切である。いきおい、私たち専門学校教員は、マナー教育についてもきびしくならざるを得ないのである。
 平成6年より一定の要件を満たした専門学校を卒業した者に、「専門士」の称号が与えられるようになり、また、来春からは短大卒同様に大学への編入資格が認められることとなった。「実務」と「理論」、そのどちらもが世の中の進展には必要であろう。高等教育における実務教育は、今、専門学校において最先端にある。
 映画「学校Ⅲ」では、「できる」を求めて学ぶ中堅世代が描かれている。専門学校はこれからも、時代のさまざまなニーズに応えるべく進化しつづけてゆくことだろう。

コラム掲載年月日「山口新聞」1998.9.3~1998.10.29:文中の名称は「当時」


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