「しっぽのないシッポさん」のコラム

育自④ ‐ピアノのお稽古を始める‐


実技試験には、絵本の読み聞かせ(「これは大丈夫!」)、絵画制作(「これは娘のいうところのお絵書き、これもなんとかなるさ!」)、ピアノ(「これが大問題。ピアノがピンチ!」)等があり、これを最後に受験することにした。それまでハーモニカや縦笛を吹いたことはあっても、ピアノは弾いたこともなく第一、わが家にはピアノがなかった。にもかかわらず「3年以内」という条件と根が呑気なおかげでおじけづくこともなく、まずは赤バイエルの練習から始めた。朝、夫と娘を送り出した後、私は早めに家事を済ませ息子と目一杯のスキンシップ。小さい子を遊ばせるということは、母親も一緒に遊ぶということである。また、今や息子は格好の教材?でもあった。テキストに書いてあることは平均的な一般論であり、参考にはなっても絶対のものではないということも見えてきた。息子は毎月のように高熱を出したが、熱があるからと家の中で遊ばせるより、いつもより余分にシャツを着せて無理のないように遊ばせ、汗をかかせるくらいの方が早く元気になった。
二人目という余裕もあったのだろうが、とにかく私は「たくましいお母さん」になっていた。

コラム掲載年月日「山口新聞」1996.11.1~1996.12.27:文中の名称は「当時」


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