「しっぽのないシッポさん」のブログ

ベトナム・カンボジア旅行記その1/7‐ガイド氏らとのふれあい‐


 アンコールワットの日の出

アンコール遺跡(Angkor Wat / Angkor Thom)観光を楽しんで来ました

個人的には、大人が子どもとどのように関わっているか、

生活の中でティータイムがどのように楽しまれているか…を、積極的に情報収集しました。

さて、中国・上海を経由しベトナム・ホーチミンで1泊、

カンボジア・シェムリアップで2泊という

全5日間の強行スケジュールツアーでしたが、

トランジットを利用してオプショナルツアーを入れるなどしたことから、

その厳しさはますます増大。

とどめは、雨季の蒸し暑さに閉口しながらも

アンコール遺跡を2日間に亘って歩きまわっての見物…。

と、ここまで書けば大変だったと思われるかもしれませんね。

でも、現地のガイド氏をはじめ行く先々で出会った人々とのふれあいが、

この「旅」を無上のものにしてくれました。

中国・上海、ベトナム・ホーチミン、カンボジア・シェムリアップのガイド氏たちとの、

ガイド以外の場面でのおしゃべりもそのひとつです。

上海の租界は10年余り前に行ったことがありますが、

そのあまりの変わりようは驚くほどでした。

中国・上海のガイド氏は、

20代の中ごろという若さも手伝って「発展はいいこと」と信じて疑わないようでしたが、

温故知新ということばも口にしていました…。

ベトナム・ホーチミンのガイド氏は、

「父は南軍の兵士、母はゲリラでした。戦争が終わり僕が生まれることができました」。

カンボジア・シェムリアップのガイド氏は、

「警察官だった父は、僕が2歳のときにポルポト軍に殺されました」と、

おのおの悲惨な内戦を生き抜いた親世代の苦労と、

その後の復興への努力とを美しい日本語で丁寧に話されました。

30代後半の彼らが語る親世代の苦労は、

その内容の詳細は異なるにしても私の親世代の苦労とも重なる部分があり

また、そのことを知っているからこそ、

戦後の復興を果たし2011.3.11以降も復興の努力を重ねている

「日本と日本人を尊敬している」と話してくれたのでしょうか?

多少のリップサービスはあったにしても、

それが「生きる」ために働く「今日」の後にやってくるであろう

「より豊かに生きる」ための「明日」への希望として、

エネルギーになっているということでしょう。

その豊かさの先の「豊かなるがゆえの貧しさ」が課題となるということについては、

今ここで私が語るべきことではないと思い異国の若い声に耳を傾けました。

少し先に生まれた年長者が自分の経験から得たがゆえに伝えたい思いも、

後から生まれてきた者が経験して知るということで伝わることも多いのですから。

また、何よりも、思いのやりとりができる関係性のなかでこそ伝わるものなのですから…。

10年余り前の上海は道路がバイクであふれていましたが、

今やハイウエイを高級車が走っています。

そのかつての上海を彷彿させてくれたのが、ベトナム・ホーチミン。

路上はバイクであふれ、

排気ガスから身を守るためと女性は日焼け防止もかねてということで、

ほとんどの人が大きいマスクで顔を包んでいました。

カンボジア・シェムリアップは

まだまだバイクもこれからという落ち着きと静けさに満ちていました。

日本でもかつてそのような時代があったのですが、

シェムリアップでは「人よりも車の方がエライ!?ということもあり、

私たちは車に轢かれないように気をつけている」のだとか。

「識字率30%、義務教育制度もまだまだこれから、医療保健制度もない…。

でも、僕がおじいさんになっているころにはこれが思い出話になるようにと願っています。」

話されたガイド氏は、

JICA※1で日本語研修を受けたことから「僕の人生は変わりました…」ということでした。

横軸(国)のどこに、縦軸(時代)のどこに生まれるかを運命としても、

その後のチャンスを活かすべく意志決定する彼らの姿は、

どんな環境にあっても自分の選択によって道は切り開けると信じてきた

シーナ・アイエンガー女史※2の生き方や

アンコール遺跡でふれた文明の奥深さや広がりとも重なったことでした。

※1   Japan International Cooperation Agency  前身は国際協力事業団(1974)。
外務省所管の独立行政法人:国際協力機構(2003~)。
政府開発援助(ODA)の実施機関の一つ。開発途上地域等の発展に寄与。

 ※2  Sheena Iyenger(2010)  選択の科学 桜井祐子訳 文芸春秋
コロンビア大学白熱教室 NHK教育 2011.11.27~全5回


この記事へのコメント

  1. ピアのっこさん より:

    おかえりなさい、しっぽさん!
    「強行軍」で、カンボジア・ベトナムをみてこられたのですね。

    ブログのアップ(写真も)、楽しみにしています。

    まずは、「お疲れ様でした」のメールでした。

    • シッポさん より:

      早速のコメントをありがとうございました。また、FBにも投稿をいただき Angkor Cookies にもアクセスしていただいたようでうれしいです。思いだけで突っ走れる年齢ではないのが残念ですが、せめて、若い方たちの応援団になれればと思っています。

  2. 紫陽花さん より:

    こんばんは。おかえりなさいませ、しっぽさん!
    ご無事で何よりです。13日は大雨でしたので、到着は大丈夫なのだろうか…と心配しておりましたが…ブログの夕陽を見て、私も再度行きたい!という思いが強くなりました。行きたい!と思ったら、何はともあれ行かなくては…ですね。
    私は10年以上前にアンコールワットに行きましたが、きっとあのままなんだろうなぁ。そうそう変化が訪れるとは思えなかったのでした。私も親切なガイドさんに恵まれたことを覚えています。彼は当時まだ20代でしたが、その父上は元医者で、今フランス人相手のガイドをしている…と話してました。医者よりガイドの方が儲かるのだ…と。医者になっても患者が来なければ実入りがない。この国ではそんなに医者にかかることはできない。
    …そんな国があるのだ…と、意識を新たにしたっけ…

    是非色々なお話を聞かせて下さい。
    楽しみにしております!

    • シッポさん より:

      今日は「紅茶教室」でした。参加者の中に「6年前に行きました」と言われる方があり、みんなで①絶対的貧困と②相対的貧困について話したことでした。大津市の事件もあり、②については「より豊かに生きる」ことができるはずにも拘らず、なぜ「こころの絶対的貧困」と言わざるを得ない社会となってしまったのか…、どのようにしてゆけばいいのか…、についても話したことでした。こんなことが話題!?になる「紅茶教室」って…と訝しがるべからず。「今まさに、小さな命と関わっているからこその話題だよね」とは、みなさんの弁でした。

  3. ピアのっこさん より:

    再び、こんばんは。
    FBに、写真を2枚、アップしてみました。

    蒸し暑い夜に、ますます暑くなってしまう写真かも知れませんが・・・
    よろしかったら、どうぞ、見ていただけたら嬉しいです。
    ひとまず、カンボジア・ベトナムのお疲れを取ってくださいね。

    • シッポさん より:

      FB写真2枚拝見。「花火」に「のりこ先生」のお力を改めて感じたことでした。いやあ、それにしてもユニットを組んでいた頃は足を引っ張ってたなあ…、とこちらでも反省。
      ほんと、疲れがたまるようになりました。そろそろやらなければいけないことを再開しなくちゃ!それが何?かは、ヒミツ!?

  4. ピアのっこさん より:

    ペープサート「花火」を見ていただいてありがとうございました。
    ご存知「はなび」(井上赳作詞・下総皖一作曲)の歌で
    プレイ!

    1.ドンとなったはなびだ きれいだな
      空いっぱいに ひろがった
      しだれやなぎが ひろがった
    2.ドンとなったなんびゃく 赤い星 
      いちどにかわって 青い星
      もいちど かわって 金の星

    歌に沿って、ペープサート3本を使い分けます。
    今日、子どものレッスンでもやってみると、それはそれは、目を輝かせてみてくれました。

    耐久性をつけるため、カバーフィルムが両面にかけて
    あるのです。(写真では解らないけれど、表と裏で回転する)

    シッポさん、次は何?なのでしょう。
    シッポさんの頭の回転についていけるよう、私も頑張ります。

    • シッポさん より:

      次は…、分かりません。でも、「旅に出たい」病に罹患したかもしれません。

  5. しゅんりんちゃん より:

    シッポさん、お帰りなさあ~いませ。
    お帰りコール、出遅れてしまいましたけど、
    ご無事で何よりです!

    さて…からの旅行記「そうなんだ」と思いながら
    読みました。
    何しろ私の、海外旅行経験は十数年前の社員旅行(いい時代でしたね…)のグアムのみですから。

    テレビなどで見たことのあるアンコールワットも、
    シッポさんの話しを読んでいますと上辺だけのことですね。
    まさに「百聞は一見に…」なんですね。
    次々のお話しを楽しみにさせていただきますね。

    お帰り早々の「紅茶教室」も、盛会だったようですね。
    残念なことに「欠席」。こちらも次回はぜひ!

    最近、梅雨明けをしたら、蒸し暑い日が…。
    そのせいか、先週から昨日にかけて周りで2人も熱中症で
    少しバタバタしました。
    シッポさん、お疲れはもう取れましたか?
    しっかり体力(気力は十分のようですから)を回復なさって
    ひ・み・つのことをなさってくださいね。

    • シッポさん より:

      体力が落ちると気力が失せ、知力も痴力と化す…じゃなかった、もともと「やまいだれ」は一セット。帰国早々の予定もこれまでのリズムで組み立てたものですから、これからは超ゆっくりリズムで行かなくちゃあ、と自戒。まあ、体力疲れというよりもカルチャーショックを引きずっているんだ、と自己分析しています。

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