「しっぽのないシッポさん」のブログ

インド・ネパール旅行記①‐ありがとうございました‐


 浄土真宗本願寺派中央仏教学院様主催の研修旅行「インド・ネパール仏跡巡拝学習の旅(2012.12.17-28)」に、

参加してきました。

学院生は10代から70代とその年齢も経歴もさまざまながら、

ほとんどは自坊(お寺)を継がれる方です。

在家ですが、夫が同学院(2012.4-2013.3)で学ばさせていただいていることから、

そのご縁でご一緒させていただいたものです

 本旅行への参加については、

フェイスブックに次のようにアップ(2012.12.15)していました。

 

法隆寺:奈良・斑鳩(いかるが)町にある聖徳宗の総本山

画像は、法隆寺です。

「観光などで皆さんもお馴染みのことでしょう。

607年聖徳太子の開基創建と伝えられていますが、北東アジア仏教寺院の代表的なものでもあります。

さて、ブッダの誕生から入滅までを追うインド・ネパールスタディツァーに参加することにしました。

食前の『いただきます』にも象徴されるように、対象に手を合わせるという姿勢は私たちの日々の生活の中に溶け込んでいます。

日常生活の視点からその意味を考える旅にしたいと思っています。」

 

これまでビジネス系・福祉系・医療系の専門学校や保育系短大通信課程で、心理系の科目を担当してきました。

「心理学」は自然科学の台頭とともに成立しましたが、

心理臨床の立場からもそれ以前の宗教的・倫理的視点から思考を深めたいという思いがありました。

た、子育て・自分育てのお手伝いをさせていただくべく、今なお研究生として学んでいるということもあり、

旅程に、「阿闍世(あじゃせ)コンプレックス」※1に関係する「七重の牢獄跡」※2への巡拝などがあることを知ったことから、

ぜひ行ってみたいと思ったのです。

※1・※2については、今後の旅行記のなかで述べていきます。

 

ヒンディ語綴り「ありがとう」/ダンニャワード(dhanyawad)

 

旅装を解いて、早くも1ケ月が経ちました。

年末・年始のあわただしさから解放され、

遅ればせながら資料やメモを読み直し記録を整理しているところです。

今の私の気持ちは、

「ありがとうございました」の一言です。

ご一緒させていただき学ばせていただき、

その有り難い経験に対して湧き上がってくる気持ちです。

このことば以外、見つかりません。

「ありがとう」の語源は、本来「有ること」が「難い(かたい)」、

つまり、「滅多にないこと」を意味するところからきています。

その「有り難い」ことは、

中世では仏の慈悲など貴重で得難いものを自分はいただいているというところから、

宗教的感謝の気持ちをいうようになりました。

近世以降は感謝の気持ちを表すことばとして一般にも広がったことは、

私たちの生活習慣を見れば納得です。

 

さて、「ありがとう」はインド(ヒンディ語)では「ダンニャワード(dhanyawad)」、

ネパール(ネパール語)では、「ダンニャバード(dyanyabaad)といいますが、

そこにどのような思いが込められているかについては、私のこれからの楽しみです。

 

「ぼだいじゅがくえん」(超宗派運営の国際仏教会館International Buddhist House)の子どもたちと

 

私は仏壇がある家で育ち仏壇のある家庭の男性と結婚したことから、

引き続き日々の生活の中で手を合わせてきました。

毎日の生活のなかで当然のように仏壇を守ってはいても、

海外でBuddhistと表記することはあっても、

私自身は仏教徒であるという積極的な自覚はありません。

しかし、「ありがとう」のことばや「いただきます」の所作などが生活の中に溶け込んでいることに、

日本人の在り方の何たるかを考察してみたいと感じてもいます。

旅行記を通して、お世話になりました3名の学院の先生方や46名の学院生、

2名の国際仏教会館の派遣僧、

カトマンズ本願寺の僧侶・門徒の方々、

2名の添乗員氏、

現地でお世話になった5名のガイド氏、

そして、その他にもお名前も存じあげぬままお世話になった多くの方々、

夫に感謝を伝えることができれば、

また、日本人の在り方の何たるかについて自分なりにまとめることができれば、幸せます。


この記事へのコメント

  1. しゅんりんちゃん より:

    しっぽさん、お久しぶりですね。

    昨年からのひと旅のお話し、楽しく拝見いたしました。

    何より印象的なのは、「ぼだいじゅがくえん」での

    しっぽさんです。

    いかに積極的にいい旅をなさって来られたかが

    伝わるようです。

    そして、私は「ありがとう」の言葉が好きで、大事に

    使いたいと思っている言葉の一つです。

    だから由来については、教えていただいて幸せ感です。

    しっぽさん、「ダンニャワード」です!

    (ヒンディー語の綴りは、絵的でステキですネ)

    • シッポさん より:

      しゅんりんちゃん

      「ありがとう」って「大事に使いたいと思っている言葉の一つ」に、共感です。

      このことばの奥深さと重さに改めて気づかせてもらったのは、そう遠くのことではありません…。

      自分はがんばった!がんばってきた!の思い上がりが、おかげで頑張れた!頑張ってこれた!って感謝をもって感じられるようになったのは年を重ねてから…。

      目標を設定し、為すべきことは逆算して組み立てたもの…。
      ずいぶんと効率のよい生き方・行き方ではあるのですが。

      そろそろ「効率」とはできるだけ離れてみたい…、というのが今の心境です。

      年をとるって、そう悪いことではないみたいです。

      しゅんりんちゃん、「ダンニャワード」です!

  2. ピアのっこさん より:

    シッポさん、おかえりなさい。私は、
    ずーーーーーっと、日本にいました、年末年始。
    ダンニャワード!素敵な響きですね。
    どういう風に発音したらよいのかしら。私、勝手に
    わらべ歌風に、

    ダンニャワード ダンニャワード ダンニャワード
    ソソ  ラーソ ソソ  ラーソ ソソ  ラーソ

    と歌ってみました。

    ありがとう!
    このコメントを書いている今、
    パソコンさんにも、電気ストーブさんにも
    お家さんにも、「ありがとう」ですね。

    旅行記の続き、楽しみにしています。

    • シッポさん より:

      ピアのっこさん

      わらべ歌「ダンニャワード」!
      ありがとうございます、口ずさんでみました。素敵です。

      ダンニャワード!って、なんのこと?
      それはね
      ありがとう!
      サンキュー!
      シェシェ!
      コマオヨ!
      グラシアス!
      グラッチェ!
      ダンケ!
      …  
      とても大切なことば!
      あなたとわたしの
      あいことば!
      作曲をよろしくお願いします、なんてね…。

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