インド・ネパール旅行記⑩-祇園精舎跡を訪ねて‐
カテゴリ:レポート 投稿日時:2013年3月24日7:00 PM コメント:4 Comments
旅行7日目(2012.12.23・日)。
昨日はバイシャリ(Vaishali )で、
濃い霧のなかに浮かびあがるケサリヤ(Kesariya)仏塔遺跡を参観した後、
専用バスでクシナガラ(Kusinagara)へ移動し、
涅槃堂→荼毘塚→最後の説法地→八分骨地を参拝・参観しました。
今日(23日)は、古代インドのコ―サラ国の都シラ―ヴァスティー(Sravasti舎衛城:しゃえじょう)へ移動して、
祇園精舎→スダッタ長者屋敷跡→スリランカ寺院の参拝・参観の予定です。
今朝は少し早目に起きた有志による、昼食用のおにぎり作りから始まりました。
日本食恋しさというよりも、
インドに来てから口にしているインディカ米と、
日本から持ってきたジャポニカ米との違いを知ることを通して、
異文化理解をより深めるための体験だったように思います。
フードは風土に根差すのだということを実感しました。
米粒は、インディカ米は細長く、ジャポニカ米は少しふっくらしています。
また、炊き方も異なります。
もともと粘り気の少ないインディカ米ですが、
湯が煮立ってから米が軟らかくなったらザルにあげるなどして、湯を捨てますので、
さらに粘り気はなくなります。
おにぎりを作ろうにも握れないのですが、
スパイスの効いた料理に添えたり混ぜたりすると、
その美味しさが際立つことはインドに来てから賞味済みです。
途中でトイレ休憩を取ったとはいえ、
暖房のない車中での7時間余りの移動時間も、得難い体験でした。
添乗員氏によると「霧の影響もなく早めに着いた」とのことでした。
ホテル特製のお弁当と手作りおにぎりで遅い昼食を済ませ、
いよいよ祇園精舎とそれを寄進したスダッタ長者の屋敷跡への参拝です。
いつもよりも足元に冷たさを感じるなかでの参拝でしたが、
祇園精舎跡に座していることへの感謝が勝っていたように思います。
祇園精舎は、スダッタ(Sudatta)長者が私財を投げ打って、
ジェータ(Jeta)太子の所有する広大な土地を買い取り、
ブッダとブッダを慕う人々のために建立し寄進した僧院(精舎:viharaビハーラ)です。
太子の名であるジェータが祇樹・祇園などと漢訳されたことから、
そのように呼ばれるようになりました。
ブッダによって多くの説法がなされた場所です。
画像は、スダッタ長者の屋敷跡の上に登り、舎衛城の遺構を見渡しているところです。
本日最後は、保管している仏舎利を直に拝観できるというスリランカ寺院です。
出入り口に警備員が立っていますが、
それもそのはず。
仏舎利は展示されてはおらず、
ましてや、レプリカなどでもなく、
真正なる仏舎利が一人の僧の手に預けられ、
希望者はそれを頭上にいただくことができるというものだったのです。
ガラス様の小さなケースに入ってはいるものの、いわば、むき出しの状態ともいえますし、
手を出せばふれることもできる近いところにあったのです。
また、寺院内の壁面一杯に「釈迦八相」の図が描かれており、
文字を学ぶことのなかった人々に、ブッダの生涯とその偉業が伝わるようになっていました。
単なる絵画ではなく、貴重な仏教美術を鑑賞させていただいているような敬虔な気持ちで拝観しました。
18:00ホテル着。
明日(24日)は、日本ではクリスマス・イブということになりますが…。
いよいよ、インドを出てネパールへ入ります。
ロイヤル・リトリート→インド側カピラ城跡・ピプラワ→ネパールへ入国→ラーマガーマ仏塔の予定です。
次回をお楽しみに!
シッポさん、こんにちは。
そして、ピアのっこさん、わたしにまで呼びかけて
くださってありがとうございます。
さて、さて寒い、冷たい中でシッポさんご一行の
旅は続いたのですね。
専用バス移動も、日本での観光バスのようなイメージを
もってしまいますが、「そうではない」ことに
⑩回目あたりの旅行記で感じてきています。
寒い思いをなさって続けられたシッポさんに
脱帽!するばかりです。
それは…シッポさんが楽しくあちこちを回られたから
でしょうか。
また、それをブログの中で感じさせないように
なさっているからでしょうね。
だから、私は、ほぼ風景と食べ物と…イケメン中心でしか
拝見していないかもしれませんね。
でも、知らないことばかりなので「吸収」させて
いただいています。ありがとうございます。
ところで、写真の仏舎利の「真ん中の白い米粒大」が
見当たりません…。
おそらくわかっていないのでしょうが…。
山口県の桜はまだまだ五分咲きくらいが多いとか。
今日あたりは、「花冷え」でしょうか。
すこし寒いですね。
しゅんりんちゃん
いえいえ「シッポさんご一行」ではなく、
「中仏学院御一行様」+付録のシッポさんです。
初インドで「寒い、冷たい」体験ができたことは、
ラッキーだったと思っています。
自分がいかに狭い視野でものごとを決めつけていたかが
見えてきたのですから…。
また、巡礼の地ではあっても巡礼者が外貨を落とす観光地でもあったのですから、
そこに生きる人々の商魂にふれることを通して、
たくましく生きる姿にふれることができたことも良かったと思っています。
これからも「風景と食べ物と…イケメン」を、楽しみにしていてくださいね。
実は、イケメン写真は他にもあるのですが、許可が取れなかったのでアップできません…
で、ごめんなさい&これからもよろしくお願いします。
シッポさん
このブログでは「シッポさんご一行」のような。
付録ではないですね。
おかげで楽しませていただいています。
そして、私自身もかなりの思い込みで
判断していることの多さを感じています。
それは日常生活の中でもありますね。
生きるための知恵はみんなもっているんですね。
次はネパールのようですね。
また、楽しみにしておりますので
よろしくお願いいたします。
しゅんりんちゃん
楽しんでいただいている様子…
ありがとうございます。
「生きるための知恵」って、
本当にたくさんです。
竹だって寄り添って陰をつくり出していますし…
お米だって粘り気(つまり、水分)が少なく、
腐敗しにくくなっていますし…
お茶だってマサラ(スパイス)を入れることで、
体を芯から温めるようになっていますし…
これからどんな知恵で登場するやら。
お楽しみに。